2012 年 2012 巻 63 号 p. 127-131
割れ籾の発生程度が異なる品種・系統を用いて,北海道の水田においてイネの割れ籾がアカヒゲホソミドリカスミカメ幼虫の発育および産卵数に及ぼす影響を検討した.割れ籾率と幼虫数の間には統計的な相関は得られなかったが,割れ籾が多くなると幼虫密度も高くなる傾向はみられた.また,割れ籾率と産卵数の間に有意な正の相関が認められ,割れ籾が多くなると産卵数が多くなることが圃場レベルで確認された.以上から,割れ籾が多くなると,餌として発育に好適な玄米を吸汁するチャンスが増え,幼虫密度が高まるとともにイネへの産卵数も多くなることが推察された.