2016 年 2016 巻 67 号 p. 163-165
岩手県において,2014 年にコナガのジアミド系殺虫剤の効果低下が疑われたため,岩手県北上市,八幡平市,岩手町で採集したコナガを累代飼育し得られた中齢幼虫を用いて,ジアミド系殺虫剤の殺虫効果を調査したところ,八幡平市および岩手町個体群では処理2 日後のジアミド系殺虫剤の補正死虫率は40~57%と低かった.あわせて,岩手町個体群に対して各種薬剤の処理2 日後の殺虫効果を検討したところ,エマメクチン安息香酸塩乳剤,スピネトラム水和剤,レピメクチン乳剤,BT 水和剤(ゼンターリ顆粒水和剤)の殺虫効果が高かった.