2016 年 2016 巻 67 号 p. 53-56
秋田県では育苗期イネいもち防除および葉いもち防除薬剤の一つとしてオリサストロビン混合箱施用剤(QoI 剤)を使用しており,2008 年から次年度以降の使用可否を判断するためQoI 剤耐性イネいもち病菌の発生状況を調査してきた.QoI 剤耐性イネいもち病菌は2008~2014 年までの調査では確認されなかったが,2015 年に県内で初めて発生が確認された.発生状況調査において病斑を採取できた県内24 市町村のうち,葉いもちは7 市町,穂いもちは10 市町であり,広域的にQoI 剤耐性イネいもち病菌が確認された.