2017 年 2017 巻 68 号 p. 115-119
2016年,青森県津軽地域の10市町村23園地から採取した罹病葉または罹病果由来のリンゴ黒星病菌224菌株を供試し,QoI剤耐性菌の発生状況を調査した.PCR-RFLP法および塩基配列比較から,チトクロームb遺伝子のG143A変異株の発生が確認された.本変異株は,9市町村19園地の89菌株(39.7%)で検出され,薬剤感受性の低下も認められた.以上のことから,G143A変異によるQoI剤耐性リンゴ黒星病菌の発生が国内で初めて明らかとなった.また,クレソキシムメチル100 ppm添加検定培地を用いた感受性検定によって,相対生育度70以上を本耐性菌として判定できるものと考えられた.