2017 年 2017 巻 68 号 p. 144-149
2016年,岩手県内において側部型斑点米の発生に関与したリスク要因を定量的に評価するため,県内176圃場で出穂期~収穫期に行った巡回調査データを用い,側部型斑点米の発生(混入率0.1%超)の有 無に関するロジスティック回帰分析を行った.側部型斑点米の発生と有意な関連が認められた要因は,出穂期および登熟期後半のカメムシ類の発生と割れ籾の発生であり,特に割れ籾率との間には緊密な関連が認められた.水田内のノビエの発生は,側部型斑点米の発生と関連は認められなかったが,登熟期後半のカメムシ類の発生との関連が認められた.以上から,側部型斑点米のリスク要因は出穂期および登熟期後半のカメムシ類と割れ籾の発生であり,登熟期後半のカメムシ類の発生にはノビエの水田内発生が関与していると推論された.