2017 年 2017 巻 68 号 p. 25-27
福島県におけるQoI剤耐性イネいもち病菌の発生調査をするため,県内各地からいもち病罹病サンプル を採集し,遺伝子検定を実施したところ耐性菌が確認された.さらに,採集したいもち病斑からイネいも ち病菌を単胞子分離し,培地検定(アゾキシストロビン10 ppm添加)を実施したところ,遺伝子検定で 耐性菌と判定された地点から分離した菌株はアゾキシストロビン剤に対し耐性であった.本県における QoI剤耐性イネいもち病菌の発生要因の解析と薬剤耐性菌の発生リスク管理の参考するため,栽培履歴等の調査を実施した結果,QoI剤耐性イネいもち病菌が確認されたほ場では,オリサストロビンを含む箱処 理剤が連用されており,長期間にわたる選択圧により耐性菌が顕在化したものと推察された.