2018 年 2018 巻 69 号 p. 136-139
フタスジヒメハムシのチアメトキサム感受性個体群におけるLD50値を明らかにするため,2017年に宮城県古川農業試験場内のチアメトキサム使用実績がないダイズほ場から得られた第2世代成虫を用い,異なる採集時期及び生死判定時間によるLD50値の違いを検討した.その結果,フタスジヒメハムシ第2世代成虫のLD50値は発生盛期と発生後半の個体群の間で値が大きく変わることはないと考えられた.また,生死判定は処理24時間後では効果が十分に発現していないと考えられ,処理48時間後の死亡虫数から効果を判定するのが適当だと考えられた.以上から,フタスジヒメハムシの感受性個体群のLD50値は0.48~0.59 μg/gであると推定された.