2019 年 2019 巻 70 号 p. 147-151
青森県でキスジノミハムシ被害が高まりやすい6月中旬~7月上旬播種のダイコンで,根部被害を抑制できる薬剤防除体系を明らかにするため,播種時のテフルトリン粒剤処理と組み合わせる茎葉散布剤の防除開始時期および散布間隔について検討した.
その結果,播種時のテフルトリン粒剤4 kg/10 a播溝処理と茎葉散布を組み合わせる防除体系では,茎葉散布開始時期が早いほど,散布間隔が短いほど防除効果が高くなった.今回試験した条件の中では,茎葉散布剤は播種7日後から散布を開始し,7日間隔7回散布する防除体系が最も有効であると考えられた.