北日本病害虫研究会報
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マンゼブ水和剤の使用時期・回数がダイズ紫斑病の防除効果に及ぼす影響
西村 穂花 岩舘 康哉佐藤 陽菜
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2022 年 2022 巻 73 号 p. 43-47

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抄録

東北地方を中心に,ダイズ紫斑病のアゾキシストロビン水和剤に対する感受性低下菌が確認されている.そこで本研究では,耐性菌発生リスクが低いとされるマンゼブ水和剤に着目し,ダイズ紫斑病に対する防除効果および効果的な使用方法を2019~2021年の3年間検討した.1回散布における散布時期別の防除効果をみると,開花期の25日後や35日後散布において効果が高く,開花期の15日後散布では効果が低かった.散布回数別では,開花期の25日後および35日後を含む2回もしくは3回の散布で高い効果が認められた.以上のことから,マンゼブ水和剤を開花期の25日後頃に初回散布し,その10日後に2回目散布とすることで効果的に紫斑病を防除することが可能と考えられた.

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© 2022 北日本病害虫研究会
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