1971 年 1971 巻 22 号 p. 44-46
1. ジャガイモ葉巻病ウィルスに罹病した植物の磨砕液をパラフイルム膜越しに人工的に吸汁させたアブラムシは, 虫体内に注射した場合とほぼ同様の伝搬率を示した。
2. 膜越し吸汁および虫体内注射を用いD. stramonium, P. floridanaおよびジヤガイモ中のウィルス濃度を調べたところ, それぞれ103, 103および102希釈液までウイルス伝搬が認められた。また, 茎および葉柄の表皮や髄部磨砕液は伝搬が認められなかったが, 維管束部液では103希釈まで伝搬した。