北日本病害虫研究会報
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イネミズゾウムシに対する育苗箱施薬及び体系処理による防除効果
遠藤 秀一斎藤 隆庄司 敬
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1985 年 1985 巻 36 号 p. 32-34

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抄録

イネミズゾウムシに対する育苗箱施用剤の防除効果と薬害及び育苗箱施用に水面施用を組合せた体系処理の防除効果について検討した。移植当日の粒剤育苗箱施用試験では, カルボスルファン粒剤の箱当たり40g, 50g施用, プロパホス粒剤の80g施用, UCJ-0013%粒剤の80g施用は越冬後成虫及び幼虫に対し,.高い防除効果が認められた。カルタップ粒剤の80g施用は越冬後成虫に対する防除効果は劣ったが.幼虫に対し効果が高かった。各薬剤ともイネの生育に影響するような薬害は認められなかった。体系処理による防除試験では, カルタップ粒剤の育苗箱施用とPHC粒剤の水面施用が, 育苗箱施用, 水面施用の単独処理より高い防除効果が認められた。

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