北日本病害虫研究会報
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数種殺ダニ剤のナミハダニに対する防除効果と圃場における捕食性ダニへの影響
若公 正義小田桐 真理子
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1985 年 1985 巻 36 号 p. 90-93

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抄録

ナミハダニに対する数種殺ダニ剤の室内における殺虫, 殺卵効力及び圃場での防除効果と捕食性ダニ類への影響を検討した。プリクトランは殺虫, 殺卵力にすぐれ, 圃場での防除効果も高く, カプリダニは一時減少したが絶減には到らなかった。クロフェンテジンは殺成虫力を欠いたが.殺卵力は極めて高く, 圃場では散布後も常時カプリダニがみられ, 長期間ハダニの発生を抑えた。フルバリネート及びフェンプロパスリンの両薬剤は殺卵力に乏しく, 成幼虫に対して殺虫力は認められるが, 忌避作用が強く, 圃場では散布直後にカプリダニは絶滅状態となり, 後期に顕著な再増殖がみられた。

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