1985 年 1985 巻 36 号 p. 94-96
1983年から1984年にかけて, モモシンクイガふ化幼虫に対する合成ピレスロイド系殺虫剤など12剤 (うち1剤は2濃度) の単用による残効を検討した。その結果, 残効5日程度の薬剤が2剤, 15~25日が4剤, 30~45日が7剤あり, 同じピレスロイド系でも顕著な差が認められた。また, フェンバレレート・MEP水和剤と4-12式ボルドー液の混用, 近接散布による残効を検討した結果, 混用, 近接散布とも残効は10~15日で, 単用の残効より1/4~1/2に短縮された。フルシトリネート・クロルピリホス水和剤と4-12式ボルドー液との混用では残効15日で, 単用の残効45日より1/3に短縮された。