2000 年 2000 巻 51 号 p. 12-14
細粒褐色低地土水田においてペースト肥料と混合し, 施肥田植機で施用する側条プロベナゾール顆粒水和剤の葉いもち防除効果を検討した。その結果, 本剤の深さが3~7cmの側条施用および二段施用は葉いもちに対する防除効果がプロベナゾール箱粒剤の移植直前施用より明らかに優り, プロベナゾール粒剤の水面施用よりも優る傾向があった。このことから, 本剤の側条施用は秋田県のペースト肥料による全ての側条施用技術に適応可能であり, 効果的な葉いもち防除法として利用できるものと考えられた。ただし, 1条おき条問の深さ12cm施用では防除効果が劣ったことから, 上段と下段用にホッパーが分離されている二段施肥田植機を用いる場合には, 本剤を上段, あるいは上・下段で施用する必要がある。