2019 年 67 巻 12 号 p. 407-413
将来の単通路航空機の構造部材に,軽量で力学的特性にすぐれた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を適用するには,低コスト,かつ高い生産レート(約70~100機/月)に対応できるCFRP部材生産技術が必要とされており,従来のオートクレーブ成形とは異なる生産性が高く,かつロバストな部材生産技術を新たに開発する必要がある.そこで本プロジェクトでは「高生産性・高信頼性脱オートクレーブCFRP構造部材の知的生産技術の開発」の課題のもと,(1) 革新的プリプレグ真空圧成形技術の開発,(2) CFRPモジュール設計とブロック一体化工法の融合技術の開発,の2つのCFRP部材成形技術の開発を推進した.本報では,これらの開発状況および成果について纏めて報告する.