日本航空宇宙学会誌
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特集 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 第5回
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の科学観測
村上 浩
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キーワード: Shikisai, GCOM-C, SGLI, Remote Sensing
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2020 年 68 巻 1 号 p. 22-26

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抄録

2018年1月から観測を開始した「しきさい」搭載の多波長光学放射計(SGLI)は,陸域や沿岸や雪氷の細かな分布を捉えられる250m解像度や,陸域のエアロゾルを高精度に観測できる近紫外波長や偏光観測機能などの特長を持っている.観測開始から約1年の間にも,カリフォルニアの火災によるエアロゾル,全球の植生の季節変化,沿岸の海面水温や海色,オホーツク海の海氷などの詳細な分布が観測されている.SGLIの観測データから作成される雲・エアロゾル・植生・温度・海色・雪氷等のデータプロダクトは2018年12月から一般に提供されている.これらのプロダクトは,温暖化予測精度の向上に向けた研究に加え,温暖化によって変化する全球規模の環境変化や,漁場予測,赤潮の把握,海氷分布,エアロゾルの飛来予測など,私たちの生活に関わる情報発信に役立てられることが期待される.

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© 2020 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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