日本航空宇宙学会誌
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特集 機体騒音研究とFQUROHプロジェクト 第2回
飛翔のフラップ低騒音化
村山 光宏
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2020 年 68 巻 1 号 p. 15-21

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抄録

空港周辺の騒音被害を減らすために,エンジン推力を抑えた着陸進入時には機体空力騒音を減らすことが重要となっている.JAXA FQUROHプロジェクトでは,これまでJAXA実験用航空機「飛翔」を用いて,フラップと主脚から生じる機体騒音を低減する技術の飛行実証を2回実施した.本稿では,このうちフラップ低騒音化設計について紹介する.2016年の予備実証飛行試験では,3種の低騒音化コンセプトを「飛翔」フラップ端に適用し,初期段階の低騒音化設計評価を行った.その後,2017年の本実証飛行試験に向け,デバイス付加時の巡航抵抗ペナルティを低減する改良設計と騒音低減量を増やす改良設計を行った.2017年に2回目の飛行実証試験を実施した結果,2016年の予備実証試験結果と比べて広範な周波数範囲で騒音低減量を増加させ,改良設計の効果が確認できた.

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