2023 年 71 巻 7 号 p. 177-184
「JSASS宇宙ビジョン2050」の増補版を作成するため,「有人宇宙輸送」をテーマとしたワーキンググループ(有人宇宙輸送WG)を設置し検討を行った.メンバーとして,宇宙輸送系,推進技術,宇宙船の専門家・研究者・ベンチャー投資家・宇宙飛行士が参集し,WG において活発な議論がおこなわれた.サブオービタル飛行や長距離2地点間(P2P)など新たな商業有人宇宙輸送の試みが国内外で活発化しつつあることを踏まえ,それに加えて,従来から有人宇宙輸送に採用されてきたカプセル型宇宙機,軌道間輸送,低軌道拠点,月拠点,そしてバーチャルリアリティ(VR)やテレイグジスタンス(TE)技術の活用なども含めて議論をおこない,有人宇宙輸送のビジョンとロードマップをとりまとめた.