2023 年 71 巻 7 号 p. 185-189
飛行効率向上のため,一部の空域では運航者がフライトごとに飛行経路を設定する運航が実施されており,将来的にはより広い範囲で実施される見通しである.運航者が経路を設定するにあたり,軌道計算に用いられる航空機性能モデルは運航者の意思決定を支えるために十分な精度を有することが求められる.一方,航空機の性能は,使用状況,整備等によって運用中に変化するため,型式が同じであっても機体ごとに異なる.本研究では,運航者が所有する飛行データを用いて,機体ごとの性能を反映した航空機性能モデルを構成する方法を提案する.