2023 年 71 巻 8 号 p. 205-211
最新の旅客機において空港進入時の主たる騒音源になっている機体騒音に対し,FQUROHプロジェクトでは,低騒音化の設計技術確立を目標に,JAXA実験用航空機「飛翔」を実証機として2017年に飛行実証試験を実施した.そこで得られた高精度な騒音計測データを用いて,設計の基盤となる空力音響風洞試験とCFDの検証を実施し,技術の確立を進めた.その後,研究活動は旅客機での実用化を目指してリージョナルジェット機を対象にした研究開発,そして海外企業とも連携した研究開発へと進んでいる.本稿ではプロジェクト立ち上げからその後の状況を振り返り,FQUROHプロジェクトで得られた成果と意義を確認するとともに,引き続き旅客機の機体騒音低減技術の確立に向けて研究活動が進んでいる状況を紹介する.