北関東医学
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原著
講義形式授業に対する学生の自由記述形式感想の検討
―学生評価を教員と学生の対話手段とする位置づけから―
渡邉 純渡辺 秀臣
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2005 年 55 巻 4 号 p. 347-351

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抄録

【背景, 目的】 学生の意見を取り入れた授業作りを目指して, 授業直後に学生から授業ごとの自由感想を聴取し, その内容について検討した. 【対象と方法】 群馬大学医学部保健学科理学療法学専攻, 作業療法学専攻1年生解剖学I受講者及び, 3年生理学療法学専攻, 作業療法学専攻整形外科学II受講者を対象に, 講義終了毎に連続して講義について「感想」を記入するアンケート調査を行った. 【結果】 3年生は1年生に比べて, 記入者の割合が少なく, 授業がすすむにつれて記入者数の減少が見られた. 感想は授業の方法, 講義内容に関するもので, 肯定的内容が多かった. 3年生では『質問』と『要望』が記入されていた. 【結論】 今回, 講義の中でこれら質問・要望に対応することができ, 講義直後の自由記述による授業評価アンケートは, 教員と学生の相互理解に役立つことが示唆された.

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© 2005 北関東医学会
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