北関東医学
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自分流枕の癒しと睡眠の主観的評価
内田 陽子磯田 哲夫
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キーワード: 癒し, 睡眠, , 評価
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2006 年 56 巻 2 号 p. 143-147

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抄録
【背景・目的】 本研究の目的は, 優光商会が開発した自分流枕の癒しと睡眠の主観的評価, 及び看護へ応用するための改良点を明らかにすることである. 【対象と方法】 方法は健康人31人を対象にし, 自分流枕と普段枕を使用して, 7日間連続して調査票への記入を依頼した. 調査票は睡眠に影響を与える背景条件, 枕を使っての寝つきや熟睡感, 枕の高さや肌さわり, 癒された感じなどの主観的評価項目から構成されている. 【結 果】 熟睡感, 枕の高さ, 肌さわり, 居心地, 癒された感じについては自分流枕のほうがよい評価が得られた. 特に肌さわり, 居心地, 癒された感じについては初日から普段の枕に比べて有意な差がみられた. 逆に取り扱いの面倒さは, 自分流枕のほうが面倒であると感じる者が多かった. 【結 論】 自分流枕の主観的評価は高かった. この枕を改良して, 術後患者の安楽枕等への活用の可能性が考えられた. また, 高さ調整の際に小さなパイマーがこぼれ, 乳児や高齢者が謝って口にする可能性があり改良が必要である.
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© 2006 北関東医学会
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