北関東医学
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症例報告
Mesh法後の再発鼠径ヘルニアを腹腔鏡補助下前方アプローチで修復した1例
堤 裕史竹吉 泉富沢 直樹須納瀬 豊川手 進吉成 大介浜田 邦弘荒川 和久棚橋 美文新井 正明大矢 敏裕森下 靖雄
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2006 年 56 巻 4 号 p. 343-346

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抄録
 meshを用いたtension free repair法で行った鼠径ヘルニア術後75歳の男性患者の再発に対し, 腹腔鏡補助下に腹腔内の状態を観察しながら, 前方からのアプローチでヘルニア修復術を施行し, meshを除去することなくヘルニア門に新たなmesh plugを挿入して修復した. 腹腔鏡で観察すると, tension free repair後の再発ソケイヘルニアでも, ヘルニア嚢を容易かつ確実に識別することが可能である. そのため, ソケイ管内の不必要な剥離を行わず, ヘルニア門にmesh plugを挿入することで少ない侵襲での確実な手術が可能である. 術後4年を経過した現在も再再発はない.
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© 2006 北関東医学会
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