北関東医学
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原著
胃癌Virchow転移症例に対する化学療法後の胃切除術
竹吉 泉平井 圭太郎宮前 洋平小川 博臣塚越 浩志高橋 憲史田中 和美高橋 研吾五十嵐 隆通吉成 大介須納瀬 豊
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2013 年 63 巻 2 号 p. 119-124

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抄録
【背景と目的】 Virchow転移がある胃癌に対し化学療法を行い, 画像上Virchow転移が消失した症例に対し原発巣を切除しているが, この切除症例について手術の妥当性を検討した. 【対象および方法】 2005~2012年に, Virchow転移がある胃癌で化学療法後原発巣を切除した4例を対象として, 臨床病理学的に検討した. 【結 果】 化学療法はS-1を中心に6-11カ月行い, 原発巣を切除し傍大動脈周囲リンパ節のサンプリングを含めたリンパ節郭清を行った. 4例中2例が深達度はmとsmであり, リンパ節転移はなく, 術後4年9カ月と8カ月無再発生存中である. 2例は ss とseであり, リンパ節転移があり術後1年と術後8カ月で原病死した. 【結 語】 化学療法後Virchow転移が消失した胃癌の場合, 長期生存が期待しうる. リンパ節は癌が消失しても原発巣には癌が遺残することが多いので, 原発巣は切除したほうが良い. 病理学的にリンパ節転移がない場合, 長期生存の可能性があるが今後の症例の集積が必要である.
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© 2013 北関東医学会
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