北関東医学
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症例報告
リウマチ性多発筋痛症様症状が出現した重複がんの1例
高橋 有我小屋 紘子小林 剛
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2015 年 65 巻 2 号 p. 149-152

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抄録
症例は85歳, 男性. 腎臓がん術後, 肺転移および肝内胆管がん. 1ヶ月前より持続する頸部~両肩, 四肢近位筋の痛みがあり入院となった. CTにて痛みの原因となるような所見はなく, アセトアミノフェン, オキシコドン速放製剤, 葛根湯を使用するも改善しなかった. 臨床所見を見直すとリウマチ性多発筋痛症 (polymyalgia rheumatica, 以下, PMR) が疑われ, 赤沈値は107mm/hと高値であった. 診断基準を満たすため, 腫瘍随伴症候群としてのPMR様症状と考え, プレドニゾロン20mg/日を開始すると痛みに著効した. がん患者にはがんに直接関連のない痛みを生じることがあるが, 腫瘍随伴症候群は頻度が少なく比較的盲点と思われる. 腎臓がんや胆管がんでの報告は日本では初めてである.
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© 2015 北関東医学会
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