北関東医学
Online ISSN : 1881-1191
Print ISSN : 1343-2826
ISSN-L : 1343-2826
原著
がんサバイバーの社会役割と治療の調和に向けた看護アルゴリズム原案の開発
吉田 久美子神田 清子藤本 桂子菊地 沙織清水 裕子京田 亜由美
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 68 巻 4 号 p. 241-253

詳細
抄録
【目 的】外来化学療法中あるいは放射線療法中のサバイバーの,社会役割と治療の調和に向けた看護プロセスを網羅したアルゴリズムの原案を開発することである.【方 法】1. アルゴリズム初回原案の基盤の構築,2. 初回原案の作成として第1段階:社会役割の支援に必要な記載項目の検討,第2段階:PFC形式での作成などを経て,初回原案の評価の調査と修正を行った.【結 果】サバイバーの状態をアセスメントし社会役割の継続に向けた具体的支援を含め,1)初回治療前/初回治療当日のアルゴリズム,2)診察日のアルゴリズム,3)治療変更時のアルゴリズム,4)症状悪化時のアルゴリズムの原案を開発した.【結 語】サバイバーの社会役割と治療の調和に向けた看護アルゴリズム原案は,サバイバーを総合的にアセスメントし具体的な対応を行い,他職種との連携により迅速に支援できる内容が含まれた.
著者関連情報
© 2018 北関東医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top