新型コロナがもたらした群馬県在住の外国人への影響とその対応について実態を把握し,今後取り組むべき課題を明らかにすることを目的に,2020年11月にオンラインセミナーを開催した.流行初期からの約半年間における外国人の状況や,困難へどう対応したかを県行政,外国人コミュニティ,国際交流協会,教育現場(日本語学校,公立小学校)それぞれの立場から講演いただいた.当日は約40名の参加者があった.解雇・勤務時間減による経済的困窮,在留資格による制約,情報がない,子供の教育,差別的扱いなど,コロナ禍で外国人は多くの困難に直面しており,それらに対し行政だけでなく様々な主体が多様な対応を提供していたことが明らかとなった.今後取り組むべき課題として,外国人へ届く情報発信方法の検討,気軽に相談できる場所づくり,外国人も含めた共助社会の実現が示唆された.