北関東医学
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症例報告
鼠径ヘルニア術後に浅腹壁動脈の活動性出血を発症した1例
髙橋 真治山中 俊奥田 洋一原 明弘中村 優紀金村 秀花香 淳一中山 弘道呉屋 朝幸
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2023 年 73 巻 2 号 p. 155-158

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抄録

 患者は60歳代,特に既往歴のない男性.右鼠径ヘルニアの診断で前方到達法(メッシュプラグ法)による根治術を施行した.手術10時間後に創部から右腸骨前面にかけて約10 cmのドーム状皮下血腫を認めた.造影CTで外腹斜筋腱膜より腹側の皮下に造影剤の血管外漏出像を認めた.同日止血目的で緊急止血術を施行した.出血源は浅腹壁動脈と考えられ,術中も同血管の活動性出血が確認でき,結紮止血した.術後6日目に軽快退院した.鼠径ヘルニア術後に浅腹壁動脈による活動性出血を認め,再手術を要した報告例はこれまでになく,きわめて稀な症例を経験したので報告する.

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© © 2023, 北関東医学会
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