2023 年 73 巻 4 号 p. 285-292
目 的:過去6ヶ月以内に増悪した慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease)療養者がいる訪問看護ステーション(ST)の背景と,増悪の早期発見・対応および終末期を見据えた対応の特徴を明らかにする.
対象と方法:全国のST2,000施設に郵送質問紙調査を行った.調査項目は,ST組織背景,COPD療養者の背景と増悪有無,STの対応,訪問看護師の悩みである.
結 果:分析対象は,調査時にCOPD療養者に訪問している301施設(24.1%)とした.増悪した療養者のいるST群(142施設)は,いないST群より,COPD療養者数,非侵襲的陽圧換気療法利用者,修正MRC息切れスケール(Grade3・Grade4),独居者が多く,対応としてアクションプランの作成,多職種連携,終末期の意思確認をしていた(p<0.05).
結 語:増悪したCOPD療養者がいるSTは,COPD療養者の重症度が高く,増悪時に向けて多様な対応を実施していた.