目 的:COVID-19のパンデミック長期化に伴う病院看護師のストレス反応に関連する要因を明らかにする.
方 法:大学病院の看護師538名に無記名自記式質問紙調査を実施した.ストレス反応は職業性ストレス簡易調査票の活気,イライラ感,疲労感,不安感,抑うつ感,身体愁訴を,関連要因は対人関係などの仕事のストレス要因,上司のサポート等の緩衝要因,およびCOVID-19拡大に伴う日常生活の影響を測定した.ストレス反応を従属変数,関連要因を独立変数とする重回帰分析を実施した.
結 果:本研究対象者のストレス反応の点数は高くなかった.ストレス反応と仕事のストレス要因,上司のサポート等の緩衝要因,COVID-19拡大に伴う日常生活の影響との関連は「不安感」と仕事のストレス要因の「質的負担」で最も強く認めた.また,「活気」以外の全てのストレス反応と COVID-19拡大に伴う日常生活の影響「余暇活動ができなかったもしくは減った」で弱い関連を認めた.
結 語:新興感染症のパンデミックが長期化した際,職場では病棟再編等による慣れない診療科の看護業務に対する支援がストレス軽減において重要となる.また,余暇活動の不足は多くのストレス反応に関連しており,休暇時の余暇活動,特にリカバリー経験(休み方)の工夫は,看護師のストレス反応軽減の一助になるとの示唆を得た.