2025 年 75 巻 3 号 p. 245-253
背景・目的:わが国では介護予防活動の普及が急務となっている.本研究の目的はA市在住高齢者に対する脳活塾プログラムの評価を明らかにすることである.
対象と方法:分析対象は40名である.プログラムの開催は山間部と市街地の2か所で行い,オリエンテーションや振り返りも含めて10回開催した.方法はA市広報誌にて対象者をA市全域で公募した.脳活塾の内容は医療保健専門職が運動や栄養,口腔の講義に加えて,脳と運動機能向上を組み合わせた体操を実施した.
結 果:対象者全員をみると介入前後でRDST-J,握力,SPPB-comの得点が有意に高くなった.特に山間部の対象者は市街地の対象者より高い効果が得られた.また,対象者のなかの13名は各週に脳活チャレンジシートに目標到達度得点を記入し,第1週間と第9週間の時点を比較すると有意に得点が向上した(p<0.05).
結 語:本脳活塾プログラムは介護予防に役立ち,参加者の目標達成へのモチベーションを高める可能性がある.