北関東医学
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原著
過労自殺リスクを低減する方策に関する大学生の認識の性差:
方策の実現可能性に注目して
山岸 昌平七字 聡明
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キーワード: 過労自殺, 自殺予防, 性差
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2025 年 75 巻 3 号 p. 255-263

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抄録

目 的:過労自殺リスクを低減する方策の実現可能性に関する大学生の認識について,性差の観点から検討すること.

方 法:126名の大学生(男性78名,女性48名)に対し,過労自殺に至った架空の男性事例・女性事例を提示したうえで,4つの方策(周囲へ相談する,専門家へ相談する,仕事を辞める,配偶者が気づく)の実現可能性に関する認識を聴取した.

結 果:男性回答者は,周囲へ相談すること,専門家へ相談すること,仕事を辞めることについて,「男性事例においてより困難」と認識する者の割合が有意に多かった.一方,女性回答者は,仕事を辞めること,配偶者が気づくことについて,「困難さに差はない」と認識する者の割合が有意に多いことが示された.

結 論:性別による認識の相違は,伝統的性役割観を含む男性および女性の心理社会的特性の観点から一部説明が可能であった.また,「男性から見た女性の困難さの認識」と「女性から見た男性の困難さの認識」との間に齟齬が存在する可能性が示された.各性別の視点や経験を尊重し,それに基づいた対話を促進することが,過労自殺における効果的な支援策の開発に寄与すると考えられる.

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