北関東医学
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入院患者の頸椎彎曲に適合する頭部枕の評価
小板橋 喜久代柳 奈津子木暮 総子金子 由美子
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1999 年 49 巻 1 号 p. 17-24

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抄録

不適切な高さの頭部枕が睡眠に影響し, 時に幾つかの身体症状を引き起こす可能性があると指摘され枕への関心が高まっている.本研究は群馬大学病院の看護用具検討委員会で検討された新規枕の導入に際し, その適正さを検討する目的でアンケート調査を実施した.調査対象は, 7部門の成人病棟入院中の患者74名である.頸椎の前彎の深さと枕の高さとの関連から, 従来の枕と新規の枕の使用感について評価回答を得たところ, 旧枕と新規枕への評価は, 頸椎弧の深さにより差のある傾向が認められた.頸椎前彎の深い者も含めて新規の枕への評価が上がり, 枕に関連すると思われる身体症状と眠り難さの訴えが減少した.枕の高さの評価には, 枕の当て方も関連しているものと思われた.

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