北関東医学
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Ferric Nitrilotriacetate により誘導されるラットの肝臓および腎臓オルニチン脱炭酸酵素活性に対する松寿仙の阻害効果
叶 社房小屋 佐久次松崎 茂
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2003 年 53 巻 2 号 p. 143-148

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抄録
【背景・目的】 松寿仙は強い抗酸化活性を持つ一般用医薬品である.一方, 活性酸素は老化, 糖尿病, がん, 動脈硬化などの多くの生活習慣病の発症と深い関わりを持つ.松寿仙をラットに前もって投与した場合に, 活性酸素を生成する ferric nitrilotriacetate (FNT) のプロモーター活性にどのような効果を示すかを調べた.
【対象と方法】 wistar 系雄ラットにFNTを腹腔内投与して, 肝臓および腎臓のオルニチン脱炭酸酵素の活性を測定した.酸化ストレスの評価のために, 肝および腎障害の血清マーカーや過酸化脂質も測定した.
【結果】 FNT 投与により肝・腎オルニチン脱炭酸酵素活性は増加したが, 松寿仙はその増加を抑制した.また, FNTによる血清の過酸化脂質や肝・腎障害マーカーの増加も松寿仙により減少した.
【考察・結語】 オルニチン脱炭酸酵素活性が発がんプロモーター活性をよく反映することが知られている.FNTはhydroxyl radical を発生し酸化ストレスを引き起こすが, 松寿仙はその中に含まれる生薬成分の抗酸化作用により, その障害やプロモーター活性を抑制することを示すものと考えられる.
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