抄録
【背景・目的】群馬県の三次医療機関として新生児医療を行ってきた当科における開院以来20年間の超低出生体重児の治療成績について検討することを目的とした.【対象と方法】1982年から2001年までの問で, 生後24時間未満に当科に入院した出生体重1000g未満の児298名を対象に, 転帰および死亡原因の経時的変化について検討した.【結果】早期新生児死亡率, 新生児死亡率, 死亡退院率は経時的に低下し, 1982-1991年の10年間 (前期) と1992-2001年の10年間 (後期) を比較すると, 早期新生児死亡率は14%から7%, 新生児死亡率は26%から14%, 死亡退院率は38%から22%へと低下していた.死亡原因については前期に比べ後期ではai rleakが減少し, 重症感染症, 壊死性腸炎もしくは消化管穿孔が増加していた.【結語】超低出生体重児の治療成績の改善には医療技術の進歩, 医療体制の整備が関係していると考えられた.今後, 予後を改善するには重症感染症, 壊死性腸炎もしくは消化管穿孔に対する対策が重要であると思われた.