2024 年 9 巻 1 号 p. 12-18
片頭痛に対するCGRP関連抗体薬(CGRP mAbs)と漢方薬(五苓散・呉茱萸湯)の併用療法に関し,安全性と効能を検討した後方視的観察研究である。漢方薬はCGRP mAbsと安全に併用可能であることが示唆された。CGRP mAbs導入前から漢方薬を使用していた患者では漢方薬の継続率が高く,約3割では症状改善により漢方薬の投薬が終了した。しかし,CGRP mAbs治療後に新たに漢方薬を導入した場合には,併用療法の効果が劣る可能性が示唆された。五苓散は天候変動に伴う頭痛やめまい症,呉茱萸湯は薬剤の使用過多を有する患者で併用療法が有用である症例が存在する。