日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2003年度年会
セッションID: K6-06
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歯のエナメル質結晶の配向特性の再検討
*寒河江 登志朗
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抄録

歯のエナメル質は生体内では最大級の大型の生体アパタイト結晶で構成されている.従来エナメル質結晶はエナメル質のエナメル小柱と呼ぶ構造のなかにc軸を小柱の軸と一致させた配向特性を示すことが知られていた.今回微小部X線回折を行って検討した結果,従来考えられていた以上に極めて良い配向をしていることが明らかとなった.この結果,生体内で行われているエナメル質結晶形成機構を再考しなければならない.
謝辞:この研究経費の一部に学術フロンティア推進事業(日本大学量子科学研究所)を用いた.

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© 2003 日本鉱物科学会
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