抄録
メラノフロジャイト(melanophlogite)は構造中に分子を包接しているシリカクラスレート鉱物である。この鉱物は65℃を相転移点として、高温型は空間群Pm3n、格子定数a=13.463Å(200℃)(Gies 1983)、低温型は空間群P42/nbcで高温型の2x2x1の単位胞をもつ超構造である(Nakagawa et al. 2001)。Gies(1983)においてSi-O結合方向に垂直な熱振動が酸素原子で非常に大きいことを示し、その原因は酸素原子のdisorderであるとした。しかし、その詳細に関して未だ報告がない。本研究では高温型の非調和項を含めた構造精密化によってその熱振動の原因を解明した。高温型は低温型のdisorderとして解釈されるものと考えられる。