日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2005年度年会
セッションID: K8-P50
会議情報

別子鉱床酸化帯から見出されたDelafossite
*皆川 鉄雄出原 学
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
Delafossite(CuFeO2)は単純な組成を持つMultiple oxideである。今回、別子鉱山酸化帯からZnに富むDelafossiteを見いだした。銅山峰酸化帯はgoethite,hematite, hisingeriteなどの褐鉄鉱からなる。局部的には銅品位の高い酸化帯が存在しており、Delafossiteはこの中に黒色不透明、亜金属光沢のある球状、仏頭状集合体をなす。共生鉱物はnativecopper, cuprite, malachite,brochantite,chrysocolla,cuproallophaneである。格子定数はa=3.020, c=17.20Aである。Delafossiteは最大9.9wt%のZnOを持ち、(Cu0.90 Zn0.10)(Fe0.89 Zn0.09 Al0.02 Ti0.01) O2.00の実験式を持つ。別子鉱床産Delafossiteは酸化帯が形成された地下水期の末期に形成された。
著者関連情報
© 2005 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top