行動リハビリテーション
Online ISSN : 2758-7924
Print ISSN : 2186-6449
対象者全員を自立へ導く新たな片麻痺者の歩行練習
健側下肢による患側下肢の振出し
山﨑 裕司
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2024 年 12 巻 p. 2-5

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抄録
重症片麻痺者の歩行予後は不良なままである.その原因の一つは,起居・座位保持・立ち上がり・立位保持などの基本動作の獲得状況が不良なためである.つまり,歩行練習に到達できないまま,理学療法が終了してしまっている.歩行訓練自体の問題としては,患側随意性の低下によって振出しができない問題がある.患側下肢を前方へ移動させることは,健側股関節伸展と足関節底屈によって代償可能であり,ここに着目した歩行練習方法について解説した.さらに,新たな歩行練習の神経生理学的可能性についても概説した.
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© 2024 行動リハビリテーション研究会
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