抄録
理学療法拒否が続いた患者に対して介入方法を変更し,その影響について検討した.3病日から理学療法を開始したが,麻痺側上下肢の疼痛により病棟ベッド上の自動介助運動さえも拒否することが14病日まで続いていた.また,食事摂取量は半分程度であった.食事の全量摂取が退院条件であったことから,理学療法士も食事摂取への介入を行った.また,痛みが強くなったらその練習はそこで終了するとの約束をして,食事と理学療法実施状況の変化を記録した.理学療法は実施順に,訓練拒否0%,関節可動域運動20%,ベッド上座位40%,自動介助運動60%,筋力増強運動80%,起立100%と評価した.前日より食事量や理学療法実施内容が増加していた場合は,その結果を口頭で伝え,注目・称賛した.食事量は介入変更初日に半量450g,5日目に全量900gに達した.理学療法参加率は介入2日目に40%,4日目に60%,9日目に80%,11日目に初めて100%に達した.そして翌日に退院となった.