抄録
台湾からはEctinohoplia 属に含まれる4 種がMoser (1919),Miwa (1931),Sawada (1939),Kobayashi (1995) によって記載・記録されている.その中で,Ectinohoplia arrowi Miwa はArrow (1921) がEctinohoplia formosana として記載した種類であるが,種小名のformosana は既にMoser によって1919年に先取されている名前であることからその置換名として与えられた.本種は更に,三宅 (1986) によってE. formosana の亜種とされてきた.これら4 種類の中で,Ectinohoplia yoi は他の種とは背面に鮮やかな青色の鱗毛による模様があることから容易に区別することが出来る.残る3 種については色彩や外部形態に変異が多く見られる.今回,多数の個体を検視できたことから,その変異の幅について紹介した.さらに,E. formosana の亜種として扱われてきたarrowi は外部形態的な特徴から独立した種であると,その位置づけを変更して種の扱いとした.