本研究では，道路標識や交通安全用語の知識についての子どもの年齢差を把握することを目的とした．4歳から12歳の子どもを対象にしたインターネット対面調査により，7種類の道路標識の理解度と20種類の交通安全用語の既知度を調べた．その結果，年齢の上昇とともに理解度や既知度が向上する道路標識や交通安全用語が存在する一方，年齢によらず理解度や既知度が低い標識や用語があることがわかった．また，4歳児では男児に比べ女児の標識の理解度が低かった．以上より，発達段階に応じた教育内容や，道路標識の設計について考察した．
