呼吸臨床
Online ISSN : 2433-3778
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抗菌薬および静注ステロイドで寛解導入し,その後内服,
吸入ステロイドにより症状および肺機能悪化を
良好に制御し得た,難治性の気管支拡張症の2例
結城 将明徳田 均笠井 昭吾大河内 康実
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2022 年 6 巻 3 号 論文ID: e00147

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抄録

肺炎を繰り返し,肺機能が進行性に低下,また咳,多量の痰などのためQOLが高度に低下した難治性の特発性気管支拡張症に対して,抗菌薬およびステロイドの静注によって寛解を導入し,その後経口および吸入ステロイド等の持続投与を行い,長期にわたって,肺機能障害の悪化の抑止,また喀痰量の抑制によるQOLの改善が維持できている2症例を提示する。気管支拡張症の病態および進行を制御する方法は世界的に確立されておらず,症例を選んでさまざまな取り組みが試みられるべきと考えられる。

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