コンピュータ&エデュケーション
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論文発表
EAPの視点に基づく英語の自己学習環境の構築
―日本語と英語によるTIME記事の要約のWeb環境下での自動判定法―
中村 彰 佐藤 暢雄片平 昌幸ワーウィック マット・Bランメル エド
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2001 年 10 巻 p. 82-89

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抄録

国際共通語としての英語が益々その必要性を様々な分野で指摘されているが、我国における英語教育の現状は初等中等高等教育に押しなべて悲観的な様相を呈しつつあり、様々な障害が指摘されている。特に高等教育における障害は、在学生の低い英語学習の動機にあると判断される。学習者の動機付けを強固にする教材を内包し双方向性を備えた授業外で利用できる自己学習環境を構築した。この統合学習教材は、英語活用能力の涵養のために、1)米国人教官のShort Lectureの音読と要約、2)約600のTIME誌の記事の日本語と英語による要約および聴き取り、からなっている。我々が開発した計算機による自動判定機能を備えた自己学習教材の特徴は、学習者が自らを評価しつつ、設定した目標に邁進することを前提としていることにある。特に、TIME誌の記事の要約においては、幾つもの同義的表現が取り扱えるように工夫を行なった。現在、学術分野での英語学習を目的とした教材の追加と自動判定の改良が継続して行なわれている。

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