コンピュータ&エデュケーション
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論文
情報教育を学習する学習者のICTに対する意識構造の分析
足立 泰彦 山下 幸二藤井 崇史上田 邦夫
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2007 年 23 巻 p. 101-106

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抄録

本研究は,情報教育を学習する生徒のコンピュータに対する自己効力(Computer Self-Efficacy(CSE))に着目して,情報通信技術(Information & Communication Technology(ICT))に対する意識を捉えることを目的としたものである。ICTに対する意識を測定するため,先行研究で成人向けに用いられたCSEに関連する調査項目を収集して作成した調査票で調査を行ない,項目分析の結果残された31項目に対して因子分析を行なった。その結果,「初歩的CSE」,「発展的CSE」,「ICT不安」及び「ICT態度」の四つの因子が抽出された。また,これらの因子をもとに,学習者の意識構造のモデル化を行ない,因子相互の影響についての分析を行なった結果,「CSE」が「ICT不安」を減少させ,「ICT不安」の減少が「ICTへの積極的態度」を促進させる構造を持つことがわかった。

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© 2007 一般社団法人CIEC
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