本研究では,小学5年生社会科の学習において,教員による一斉授業形式でおこなう学習とMoodleと児童一人1台のタブレット端末を活用して,児童が作成した学習成果を共有・交流する学習の両方の実践をおこなった。その結果,教員の一斉指導形式でおこなった単元に比べ,学習成果の共有・交流をおこなった単元の方が,客観テストの結果が高かった。また,3カ月後に学習の定着を測るためおこなった同一のテストにおいても,同様の結果であった。児童が作成した学習成果の共有・交流の学習が,知識の獲得や定着に一定の効果があることが示唆された。