抄録
コンピュータネットワークを用いて、画像・音声などのマルチメディア情報ネットワークを構築し、それを大学教育に利用した先進的な取組の例として信州大学の画像情報ネットワーク(SUNS)を紹介する。長野県各地に分散したキャンパスを持つ信州大学が、そのデメリットを解消しさらに特徴として活かす手段として、マルチメディア化されたネットワークによる遠隔教育をいち早く取り入れ、すでに約十年が経過した。そのシステムの概要を示し、そこでの遠隔教育の実例と通常の講義との比較をした場合の不利な点、それを克服する方策の模索状況を紹介する。