2022 年 53 巻 p. 52-57
本研究では,小中学校教員を対象に1人1台端末環境における教員のルールづくりの傾向と要因を明らかにすることを目的とした調査を行った。その結果,①教員歴が長くなるほど低学年で利用制限・端末管理ルールを設定する教員が減ること,②指導自信が高くなるほど高学年で利用目的ルールを設定する教員が増えること,③活用度が高いほど中学年で利用制限ルールを設定しない教員が増えることが明らかとなった。これらの結果から,1人1台端末環境において教員がICTに関するルールづくりを推進していくための展望や課題についての示唆が得られた。