2024 年 57 巻 p. 66-70
本研究では,未来社会を見据えたキャリア教育の在り方を以下の2点の調査を通して検討した。情報分野の研究者(32名)を対象に,20年後の情報社会における「仕事・家庭・地域・余暇・学習」の「時間の増減」と,20年後の情報社会における「キャリア能力の重要度」の変化を尋ねた。その結果,「仕事」の時間は減少し「学習」と「余暇」の時間が特に増加すると判断される傾向にあり,キャリア教育では生涯の「余暇」や「学習」を充実させる学習が必要だと考えられた。また,能力は「人間関係形成・社会形成能力」や「課題対応能力」の重要度が特に高まると判断される傾向にあり,これら能力を優先して育成していく必要性が考えられた。